2013年06月
2013年06月30日
下校途中のナイフ切り付け事件~緊急提案~
2013年06月28日
電子情報収集に関し、米CIAと中国解放軍の違い~「中国も被害者だ」の中身~
<就活中の学生へのメッセージ>浮き足立たないで、これから“真の実力”をつけよ~ハウツーやマニュアルではないよ~
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どこの大学でも3年次学生は浮き足立っている。学生だけでなく、教職員も必死なのだ。それにPTAが加わる。大学のキャリアセンターは非常事態突入ののろしを上げている。いわく就職力をつけさせるという行事などがぎっしりなのだ。あんちょこ講習で本当の実力はつくわけがない。
どう見たって、どこかおかしいではないか。大切なのは、本当の人間力だ。人間力はあんちょこで備わるほど甘くはない。長い人生、焦らずに・・・だ。
今まで、遊んできて、急に、就職力養成はないだろう。むしろ、しばし立ち止まって、自らの来し方・行く末を考えてみることだ。開き直って、「これから頑張ります」という態度で臨む方がよっぽどいい結果を生むだろう。あるがままで、若さで臨んでほしい。
本当に自分にふさわしい会社を探すことは容易ではないよ。会社を探すつもりで、就職説明会に臨むことが肝要だ。1社から採用されればいいのだ。焦らずにがんばってほしい。
米国で広がる大麻解禁
感性豊かな生身の人間としての警察官を目指してもらいたい~DJポリスが誇らしかった~
2013年06月26日
自治体防災関係、雑誌投稿原稿(2011年)
川崎市内の企業安全管理者向けの講演レジメ(2010年使用)
人気ブログランキングへ {結論}防災都市川崎市を担う中核業者としての決意を期待 ・・・市民・近隣から信頼され、イザという時に頼りにされる ・・・安全向上のための更なる努力を 「次の世代に残すべき宝」・・・安全安心という街の宝 人間の命の大切さ・・・いとおしむ心・過信は命取り 事故原因調査に多く見られる「意外な」の意味するもの 忘れてはならない自然災害の破壊力 災害被害は最小限に減らすことはできる・・・「備えあれば憂いなし」 * 「他山の石」・犠牲者の残した教訓・・・生きた教訓(知恵)はあふれている * 中越沖地震での柏崎刈羽原発の事例は教訓に満ちている<複合災害> 1 雲仙普賢岳噴火災害の経験から:専門家を超える分野が多い (1) 思いもよらぬこと(危機)への備え・・・マニュアル万能ではない 奇麗事ではすませられない・・・他人事ではない 街のリーダーの心得・・・鐘ヶ江島原市長のひげに示した決意 (2) 頼っては命を失う・・・皆に付いていっては危ない・・・将棋倒し 愛する者の身は自分が護るとの決意 (3)持久戦に弱い/忘れやすい・・・日本人の特性 (4)タフ・ネアカ・・・頑張り過ぎない・人間は壊れやすい (5)地元の団結力・・・復興は団結力から・助け合い・・・街の日常活動から 2 危険物取り扱い専門業者、「プロとしての自覚」「自主的取り組み」が原点 危険がいっぱいの環境下での業務という認識 交通事故を考えるだけでも・・・最大の敵は「慣れ」 求められる日常業務での基本遵守への取り組み *遠心力と積荷の重心移動 *常に創造を超えた現実*人間がとっさにとる想定外の行動 「真のプロとなる決意」 「基本に忠実」ということ・・・いずれも根底にあるのは「人間」 企業の安全リーダーとしての率先垂範・実践を期待 プロ:「自らへの厳しさ」が要件 「自らへの厳しさ、他人への寛大さ」 3 会社ぐるみの防災拠点化・・・地域社会への貢献(CSR経営) 事業者は地域の防災拠点:先ずは更なる安全性実現への決意 情報公開・耐えざる錬度向上努力 専門知識を生かした日常的な地域への協力 地域からの期待:貢献力を磨いてもらいたい「何が貢献できる」の問い 4 慣れ、過信という「驕り・慢心が最大の敵」 人間のやることに、100%は存在しない。 100%を目指して絶えず反省し努力するのみ。 危機管理は「他山の石」の学ぶ姿勢から。他者(社)の失敗を我がことに引き寄せて。 専門家といえども例外ではありえない。日進月歩の更なる安全への歩み。 例えば、 ① 中越沖地震での柏崎市刈羽原発の事例に何を学ぶべきか。 活断層に関する不完全な調査実態、想定外の揺れ 火災発生時の消火体制、通報体制、化学消防力(役所の設置基準に関わらず、自ら専門家としての判断で)、水の出ない状態での対応力、情報公開、 記者会見etc. ② 比較的最近注目されだした長周期波動 ③ 液状化 ④ テロ・ゲリラ対応 ⑤ フェールセーフ・・・危機状態が発生してしまった時への対応 5 すべての前提、「わが身と家族の安全/安心」から 家族の危機対応力の劣化が生じていないか 「たくましい野生の力」・・・一人一人の人間としての生命力 現代社会の便利さが間違った過信を生んでいないか 6 危険物防止アクションプラン 法令に基づく点検、日常点検の推進。推進重点項目、諸対策への取り組み 7 「公」の再生 日本的パブリック(共生社会)の再建を目指して 「安全で快適に暮らすまち川崎」の実践/体現 資料1 阪神淡路大震災(95・1・17 AM5:46) 死者6400余人、重症約1万人、全壊10万余棟(内全半焼約7500棟) 避難所生活者30万人余 停電260万世帯・・・応急復旧完了まで6日 断水127万世帯・・・最長3ヶ月 ガス86万世帯・・・最長3ヶ月 [死因]倒壊家屋の下敷き(圧死)・・・84% 火災死・・・12% [推定死亡時刻]大部分は10分以内に死亡 *生き埋めになった(自力では動けなくなった)人々の10%は助け出せる可能性がある *餓死した人はいない [西宮警察署管内の状況から]宿直26人、一瞬下敷きになったのは約1000人、 内助け出された人は100人弱 資料2 大震災への対応シュミレーション 3日間・・・行政も市民も全力で協力しての人命救助 「生死~勝負の72時間」「近所の助け合い」 3週間・・・皆で何とかして「日常生活の維持」 3ヶ月・・・復興へのめど(防災都市化への配意) 資料3 首都直下型地震被害予測【中央防災会議05・2・25】午前8時発災 死者1万3千人(内新宿周辺地下街でのパニック死40人) エレベーター内への閉じ込められ・・・1万余人 自宅で暮らせない700万人(1ヵ月後270万人) 水道復旧率4分の3・・・4日後 95%・・・30日後 資料4 地震で生き残るために ①動けなくならないこと・・・家を安全に(耐震補強・転倒・落下防止・・・自宅を最善の避難拠点化)②グラッと来たらとっさには身を小さくして頭を護る③避難ルートの確保(倒壊家具などがつっかえ棒になってドアが開かなくならないか/子供部屋のドアが外から開けられるか)④多くの人がいるところでは将棋倒しに巻き込まれないこと⑤落下物に注意(ガラス・看板などに備え頭を護って離れる)⑥正しい情報(流言飛語に注意)⑦スリッパ・ズック・軍手(一番多いガラスによる手足の傷)⑧パニックにならない(臨機の判断)⑨2~3日食べなくとも死なないとの構え⑩避難所生活は開き直り(神経質にならない・頑張り過ぎない)
市民向け治安関係に関する講演レジメ(2011年2月)
防犯設備士向けの講演レジメ(2012年)
安全安心な社会を構築するために ~日本の治安問題について~
日本の治安問題について
治安問題に関する講演の例(レジメ、2012年12月時点)
始めに
① 情報社会化等による社会環境の急激な変化・・・様々な不安感が増大傾向
② 国家の治安維持能力の低下傾向?・・・景気後退
③ 不確実性との対峙(企業も個人も、勿論治安機関も)に知恵が求められる
1 体感治安の悪化
治安がよく安全安心な国だと思うとの回答は59.7%だったが、 過去10年で日本の治安が悪化したとする人は81.1% (内閣府世論調査12・8・16公表)
理由: 地域社会の連帯意識が希薄になった(54.9%) 景気が悪くなった(47.4%)
不安を感じる場所: 繁華街(53.7%) 路上(53.6%) インターネット空間(41.9%) 不安を感じる犯罪 空き巣(51.1%) すりや引ったくり(49.4%) 暴行や傷害(45.3%)
警察に対する要望 飲酒運転やひき逃げなどの交通違反(54.3%)
2 連帯感の低下 孤独死の社会問題化 町内会などの新たな動向・・・東日本大震災での地域協力の見直し機運 絆の重要性への再認識・見直し
3 いじめ 被害者の誰も助けてくれないという悲鳴 インターネット社会の陰湿化 最後の訴え先としての警察の対応を如何にすべきか
*警察担当範囲の拡大傾向:家庭内暴力、児童虐待、配偶者間の暴力(DV)、ストーカー4 暴力団対策 組織暴力排除条例:国民上げての運動へ 犯罪収益移転防止法(08年3月1日施行):マネーロンダリング、テロ資金供与防止のため、本人確認範囲の拡大5 インターネットが警備情勢に与える影響 *サイバーテロ対策6 MDMAなど合成麻薬7 警察官の採用・教育について・・・組織対応力の変化
終わりに
① 犯罪の国際化:国際協力の増進
② 安全安心が社会安定化の前提 参考情報1 官民での対策強化が課題の自殺防止(14年連続3万件超98~11年)
2 冤罪:警察検察の深刻な反省求められる
東京電力女性社員殺害事件(無期懲役確定から無罪)、足利事件、サイバー攻撃:コンピューターのっとり犯罪(技術進歩に乗り遅れた「人を捜査」)
*誘導尋問・供述の強制(認めなければ長引く・認めれば有利にするとの調べ方)
はじめに
刑法犯認知件数8年連続減少中(2010年158万件、昭和62年レベルに回復)
体感治安改善せず(特異犯罪の時代?)
1 やまない無差別(通り魔的)事件・・・暴走の印象
08年
1月5日、品川区商店街で高2男子、包丁で男女5人切りつけ
3月23日、土浦市で男女8人が男に刺され1人死亡、7人ケガ
6月8日、秋葉原の歩行者天国に男がトラックで突っ込み通行人をはねて次々にナイフで刺し、7人死亡、10人ケガ<進学高校・派遣労働問題
10年
12月17日、取手駅前路線バスでの中高生ら14人包丁・ナイフで切りつけ
<27歳男子「人生終わりにしたかった」、職を転々(包丁買ったのは1年前に会社辞めた時期)、ひきこもり<覚せい剤反応あり(心神耗弱?)
1月4日、土浦ホームセンター駐車場で包丁切り付け男<ひきこもり
2 ホコ天2年7ヶ月ぶり試験的に再開(11・1・23~日曜日毎)
区、町内会、商店会など運営委員会、「風紀乱す行為許さぬ」・・・路上でのパフォーマンス、物品販売など一切禁止。ホコ天と車道の境は工事現場で使われるバリケード設置。
反対してきた地元町内会は「治安の維持を第一に」と要望
*運営委員会は約50台の監視カメラ設置
*町内会は防犯カメラ16台管理運用
*加藤智大被告(28)、死刑求刑、判決(3・24)
<自分を無視した者に対し自分の存在をアピールし、復讐するため(検察動機)
3 ひきこもり・・・様々な推定数値:26万世帯、6箇月以上ほとんど家から出ていない人推定70万人(内閣府15~39歳)・・・半数30代(高齢化)
(1)社会に原因か・・・職場問題、病気、就職活動の失敗など
(2)精神障害か・・・多くの場合何らかの精神障害が伴っている
*「妄想性障害」・・・中大教授殺害事件など「心神耗弱」責任能力の有無
4 警察の役割・・・任務拡大に死角はないか
終わりに 若者に夢を与えられない社会では将来が心配だ
<参考情報>
1 監視社会化でいいのか
* 街に溢れるカメラ
2 ひきこもり傾向の者(予備軍)155万人
* 3大原因・・・職場問題、病気、就職での失敗
日本人新人社員、海外で働きたくないとする者5割(09年)
①リスク高い②能力に自信ない
*主要原因は職場での不適合、就職での失敗・・・自信喪失
3 日本が今より良くなるとする者が半数を超えるのは30年後との回答
重要な問題①雇用②政治力③経済力
(11年1月連合調査より)
4 35~39歳男、親と同居する者41.6%(未婚率30.6%)
* 不況で急速に晩婚化
若い男性(16~19歳)セックスに関心ないとする者3分の1
セックスレス夫婦(1ヶ月間関係なし)40%超
(16~49歳対象の11年1月厚生労働省調査)
*「草食化」裏づけ?
5 ベネチアの「守旧的性格」
冒険避け、過去の蓄積で生活を享受しようとの消極的傾向。
生活水準維持するためか貴族男性の未婚率60%にも。
6 人口の自然減、初の10万人超(2010年)
出生数107万人、死亡数119万人
7 死刑の永山基準(最高裁83年)
事実上の死刑選択の基準として用いられている。
①罪責②動機③犯行態様、特に残虐性、執拗性④結果の重大性、特に被害者数⑤遺族の被害感情⑥社会的影響⑦被告の年齢⑧前科⑨犯行後の情状
以上9項目を総合的に判断して、刑事責任が極めて重く、やむを得ない場合は極刑も許される。
2011年4月13日資料
裁判員裁判について
~制度見直し論議~
始めに
安全安心を担う国民・・・肯定的に受け止める経験者
捜査関係機関への刺激
1 供述調書重視(調書中心主義)から証言重視(公判中心主義)
物証など客観的証拠重視/取調べの比重軽くする.
* 供述と異なる調書作成指示あったとする検事46%。(全検事対象意識調査)
<不適切取調べ横行
2 捜査の要諦・・・引き返す勇気・・・綿密に捜査し慎重に起訴
3 可視化 ・・・求められる現実踏まえた複眼思考
録音・録画の長短
4 ケーススタディー(1)子供対象の性犯罪者
過去5年間の出所者(13歳未満の子供への強制わいせつ、強姦など暴力的性犯罪者)740人対象の調査結果
105人再検挙
200人行方不明
* 2010年強制わいせつ事件7028件(警察庁刑法犯認知件数より)
* 性犯罪者やDV加害者にGPS常時携帯義務付け、警察が監視条例検討(宮城県、1月)
韓国、米国などで実施している。
5 ケーススタディー(2)連続リンチ元少年3人死刑確定(最高裁3.10)少年法?
6 警察官の問題点
人材供給。教育・養成に要する時間。
萎縮効果招く側面。
終わりに・・・成熟した国民への信頼
参考情報
1 実施状況(09年5月21日施行~10年3月まで)
判決言い渡し・・・合計444人
強盗致傷115人、殺人100人、覚せい剤取締法違反47人など
自白324人、否認120人
実審理期間平均5.5日
平均開廷回数3.5回
裁判員経験者のアンケート調査結果・・・審理内容が分かりやすかった70.9%
経験してよかった96.7%
2 検察特捜部問題・・・厚生労働省村木局長に対する見込み捜査(10年)
隠蔽体質?
3 オウムに対する捜査遅れの反省・・・批判を恐れ対応が遅れた警察
タブー視された(宗教という)存在の盲点
<手足縛る結果になった。<ブレーキとアクセルのバランス。
4 足利事件(再審無罪)の問題点・・・初動捜査高度化・証拠収集強化
5 犯罪の追跡可能性の拡充
(1)自動車ナンバー自動読み取りシステム
(2)携帯電話通話履歴(解析)
(3)防犯カメラ(画像保存期間)の有効活用
6 犯罪被害者支援施策
一層拡充させる必要
7 任意取調べ30代男性会社員に「人生むちゃくちゃに」暴言大阪府警部補(34)
起訴事実認める:脅迫罪初公判(2・21) 東署取調室や車内で。録音。3時間の取調べの冒頭わずか?
8 少年法
山口県光市母子殺害事件被告(犯行時18歳)死刑
9 死刑適用の永山基準(83年最高裁)
① 性質②動機③態様④被害者数⑤被害感情⑥社会的影響⑦年齢⑧前科⑨犯行後の情状
年月日資料
秘密漏洩罪
~ネット上の公開は正義か?~
始めに
IT技術の進歩という構造変化
対応遅れる企業&当局
1 民間告発サイト・ウイキリークスによる米公電漏洩
25万点ということの意味・・・無差別漏洩
陸軍マニング上等兵による流出行為
主宰者アサンジ容疑者の逮捕(12・6)・・・元ハッカー
もともと開かれた社会米国では謝罪で済むも、閉鎖社会の中国やロシアでは
体制崩壊にもつながりかねない<警戒心が強い。大勢避難の声を徹底的に取り締まる。
2 海保職員の尖閣沖衝突映像の漏洩・・・逮捕せずに任意捜査(10・11)・起訴猶予(11・1)
実質秘か?国民の支持配慮。
官房長官(仙石)の批判。
3 警視庁外事3課情報漏洩
情報収集の為に警察官になるという存在を前提とした情報管理
秘密保持の難しさ
4 ツイッター革命(チュニジア政府崩壊11年1月)・・・民主主義への希望
ネットでの焼身自殺映像
報道規制・情報管理のできにくい時代<情報を公開させる有力な武器
*開発独裁国家の民主化促す
5 ソニーゲーム個人情報1億人超流出(11・5判明)
1人最大100万ドル(8千万円)補償
終わりに
<参考>
1 国家公務員の守秘義務(国家公務員法100条1項)・・・1年以下の懲役または50万円以下の罰金
地方公務員の守秘義務(地方公務員法34条1項)・・・1年以下または3万円以下の罰金
2 秘密・・・形式的指定かつ非公知の事実で実質的にも秘密として保護するに値すると認められたもの(最決昭和52・12・19)
3 尖閣映像流出「日本や世界になにが起きているか知ってもらいたかった。国民の一人として日本の将来考え、子供達のためにもやった」(2・9)国会内での議員連盟創生日本会合での発言(非公開)。
2013年06月25日
強力な権限行使への畏れを忘れないでほしい
2013年06月22日
面接は気合いの勝負~TPOを踏まえた話し方&楽しむ態度で~
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黄金の土地~先人の教えに学ぶ~
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金言、格言、昔話には人間の知恵が詰まっている。それらの内容を味わってみることは有意義だ。私の記憶に染みついた言葉で現職時代にしばしば引用したものを紹介してみたい。活用のコツを感じ取っていただきたい。
昔、インドのお百姓さん、毎日朝から晩まで田畑で泥にまみれて働いていたが、どんなに頑張っても、生涯大した金持ちにはなれないと、いやけがさした。持っていた土地を全て売り払い、黄金の出る土地を探す旅に出た。長いことインド各地を尋ね歩いたが、黄金の出る土地は見つからず、有り金も底を突いて、ボロボロになって故郷に帰ってきた。後になって、かつて自分が所有していた土地から黄金が出た。
青鳥の話と同じこと。幸せは足下にあるのに気付かないだけだ。・・・ということだ。どこにでもある訓話だ。どこにでもあるということは、人類共通の陥りやすい弱点ということだ。一攫千金を夢見て、こつこつ努力を積み重ねる日々の営みがばからしく思えてしまいがちなものなのだ。
相撲界で言われる「土俵には何でも埋まっている」という教えに通じるところがある。汗を流しどんどん稽古することで強くなり昇進すれば、地位や名誉やお金も手にいれることができる・・・ということ。
「回れ回れぐるぐる回れ、己がくびきの導くままに」という言葉もある。石臼の周りを首のくびきに導かれてぐるぐる回っている牛。ぐるぐる回るのはいわば牛にとっての務め。誰しも自分の務めを負っている。その務めを黙々とこなしていく。その営みの大切さを表現している。またその積み重ねの重さも。
気持ちの持ち方で全然違った様相を帯びるものだ。自分という素材をよくよく観察してみたい。一生の付き合いなのだから。そして、どうしたらその素材を最大に活かすことができるか・・・と、考えるのだ。その際、先人の知恵の詰まった言葉は、足下を照らす頼もしい拠となる。自分の癖をよくよく知り尽くして、上手に付き合おうではないか。そういう心境になるべきなのだ。多少の遊び心を伴ってだが・・・。
昇任試験だって、直前に“ちょこっ”とやったら合格できるといったコツなど存在する訳はない。そんな魔法のような術はないのだ。しかし、あたかもそんな話が耳に入るもの。また、楽をして果実だけを手にしたいという怠け心もないわけではない。幻影の入り込む素地となる。魑魅魍魎の世界。自分を客観視してみれば、コントロールも可能になるというもの。先人の知恵はそこでの援軍ということだ。
皆さんの宝の埋まっているのは足下の日々の職場ということ。警察の職務を全力でこなすことが最善。昇任試験の勉強もその一環だ。毎日の仕事に全力で立ち向かう以上の近道はない。回れ回れぐるぐる回れ・・・自分の職務に全力投入だ。そこで突き当たったことの根拠を確認する。考える職務遂行ということだ。そうした積み重ねを大切にしている人にとっては輝く黄金の祝福を獲得する日は近い。
勉強していて疑問がわいたら、すかさず聞くことだ。「聞くは一時の恥聞かぬは一生の恥」。聞けば印象に残りやすい。当社のスタッフは皆さんからの電話を楽しみにしている。是非、活用して欲しい。 (昇任試験向け出版社からの依頼原稿)
常日頃の勤務実績が決め手~客観的な視点を忘れるな~
転がし運営術~上級管理論文のポイント~
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アンケートではその後も管理論文への注文が少なくない。警察界で模範的な管理論文が見られないという現実を反映しているのかもしれない。ある意味で金縛り状態、受身での対応で精一杯という状況は否定できない。そうであるだけにもっと本音の管理論が議論できる雰囲気になることを期待したい。少なくとも上級幹部を目指す皆さんはそうしたレベルの気概を込めた論文を披瀝してもらいたい。高得点となることは請け合いだ。 いわゆるあれはダメ、これはダメの禁句の寄せ集めで警察の管理が改善するとは誰も信じては居ないだろう。積極姿勢でのこうしたいという肯定的な管理の意欲を示すべきだ。 そこで、各自のこうしたいという積極的な提案を柱にすべきだ。昇任したら自分はこのような幹部になりたいと。その際に以下の諸点を参考にしてもらいたい。
1 転がす運営 組織の長としての運営にあたり、まず何よりも係員全体に目標を持たせたい。組織としての目標は、窃盗犯検挙何件というものでもいいし、他の係りとの競争に勝つといったものでもいい。係員全体にそうした意義を理解させ、皆で盛り上がる。目標達成の暁は祝賀会でもとはいかないまでも可能な限りの懸賞をおこないたい。 誰しも否定形でない、目標へ向かった元気の出る職場で勤務がしたいのだ。幹部としての皆さんはそうした気持をどのようにして演出するかを語って欲しい。幹部とはオーケストラの指揮者なのだ。指揮者は団員一人一人の体調から性格までを見極める目が勝負だ。時には大げさな渾身の演技で団員の心をわしづかみにする。一人一人に目配せする。手も指も、時には体全体を使って識者の気持を団員に伝える。こうした人心掌握術は職場の管理者も同じなのだ。私はこうした運営を転がす運営と言っている。組織全体を目標に向かって突き進むイメージだ。 一人ひとりには悩みもあれば調子の良くない時もある。しかし、そうした個別の要素を大きく包んで、組織全体は大きな集団として、転がっていくという感覚的なとらえ方だ。車の運転での車両感覚という認識に近い。
2 語りかけ 幹部の根底は部下に対する語り掛けにある。勿論、黙って背中を見て来いといった管理もある。これはよっぽどの力量のある幹部にして使い得る上級の管理術だ。そうした例外は別にして、基本は語り掛けだ。 いかに効果的に部下に語りかけるか。その思いで研鑚しているというトーンの決意表明を薦めたい。一人ひとりの部下同僚などの観察、声掛けへの反応。さまざまな積み重ねで、こうした同僚・部下の掌握力を磨いているとも。 適時適切な声かけ。とくにその効果の確認。こうした幹部になる日のための準備状況を披瀝するのだ。
3 具体的不祥事など 経験した不祥事などを取り上げ、その検討から、特に問題点を抽出する。そして、それらは提案し、目指している積極的な転がす運営によってこそ、防止することができる。自分は是非そうした運営を実践したいと決意を語って欲しい。
4 性善説か 否、性善説ではない。組織として排除しなければならない人はいる。しかし、それは最小限にしたい。暖かく包み込みながら、しかし、決断する時には厳正に。信賞必罰の必要性を確認すべきだ。
5 個人としても目標を 若い人はワークライフバランスを重んじる傾向を強めている。これは肯定すべきだ。その上で、個人としての目標を見つけさせ、それを支援するという職場の雰囲気の醸成に努めたい。 管理論は尽きる所、あなたの幹部としての資質を見極めたいという意図で出題されている。そうした意図を理解して誠実に、自分の言葉で決意を語ることだ。採点者の胸にすとんと落ちるものが最高の管理論文といえる。