危機管理
2014年05月06日
厳戒続くウルムチ~爆発事件から1週間
5月7日、ウルムチ駅前での班員を含め3人が死亡した自爆テロ(4・30)から1週間を経過した。
各紙の伝えるウルムチ駅前などの状況は尋常でない。
駅前でカメラスマホを構える外国人旅行者や記者に自動小銃を構える武装警察が「何を撮っている。すぐ消せ」と怒鳴り声を上げている(日経5・6)。 町中に装甲車が走っている。
実行犯人(2人)の家族10人の行方を追っていると報じている。中国では犯人の家族もお尋ね者になるのが現実だ。
当局が弾圧を強めることがウイグル族の反発を強めるという悪いサイクルから、依然、抜け出せない。中国 当局の苦悩は続く。
2014年04月20日
世界に拡大するデング熱
ネッタイシマ蚊、ヒトスジシマ蚊が媒介するデング熱感染が世界各国に拡大している。
フィリピンやインドなど熱帯地方での感染が中心だったものが、欧州各国での感染も伝えられるようになっている。
温暖化で、蚊の分布の北上が原因とみられる。
WHOによると、2011年の感染報告は200万件以上に増大した。
日本国内での感染例はないが、今年1月日本を旅行し帰国したドイツ人女性がデング熱にかかっていることが判明している。厚生労働省が警戒を強めているそうだ。
中南米、東南アジアは勿論、中国、台湾、欧州での感染にも注意が肝要だ。
デング熱の症状は、感染から3~7日後に突然発熱・頭痛などの症状が出、多くは1週間程度で回復する。中には出血を伴う重い症状(重傷のデング出血熱)に陥り、死に至ることもある。予防ワクチンはない。
2014年01月30日
エクアドルで、新婚旅行夫婦襲撃犯逮捕か
報道によると、車(タクシーを偽装したもの)・銃を押収、容疑者5人を逮捕した。銃と銃弾が一致。
捜査当局は、運転手も犯人一味で、乗り込んできた2人の犯人と実行犯は3人という。流しのタクシーごと犯罪集団ということのようだ。言葉が通じないことでいらだった犯人による殺人事件への直結ということと思われる。
その後の報道によると、8人が逮捕された。逮捕されたのは、観光客らを短時間、拉致し金品を奪う犯罪を繰り返していた「特急強盗」組織メンバーら。逮捕者の関係先で、拳銃や車、バイク、麻薬などが押収された。
海外旅行での危機対応での教訓としたい。
2013年09月08日
子供のスマホ利用~社会全体での積極的対応を
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子供のスマホ利用を、親は不安視している。内閣府の世論調査は、7割超の親が子供の有害情報へ接したり、犯罪に巻き込まれたりするのではないかと不安視していることが明らかにした。
18歳未満の子供の犯罪被害や周辺環境など「安全」に関する内閣府による初の世論調査の結果が、新たに内閣府から公表された(9月7日)。
体感治安の悪化の少なからざる原因となっているということだ。有害サイトへの規制強化、子供へのネット利用上の注意事項などの教育を要望する声が多かった。
情報技術のめまぐるしい進歩は様々な混乱をもたらしてもいる。安易に警察に頼らことのない、教育サイドの努力や企業の自主的な規制などが好ましいことは言うを待たない。また、それらの前提として、親世代の子供に負けない情報化対応での勉強は不可欠・必須だ。
2013年09月01日
いじめ対策~学校裏サイト
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いじめによる悲惨な事件が後を絶たない。読者サロンにアドバイスを寄せていただいてみんなの知恵を共有する場を作りたい。
言いだしっぺとして、いくつかの指摘を披露したい。
1 完全に防止することは不可能という前提での対策を考えるべきだ。
「ミクシー」や「モバゲー」など、会員制のサイトやメール。あるいは無料通信アプリ「ライン」などの法律上監視できないが次々と生まれている。監視して完全に防止するというのはできないという前提で対応すべきだ。
2 重要なのは親の対応だという覚悟がいる。
子供を守るのは結局親が一番という覚悟。
3 ネットりタラシー(情報の評価・活用力)を養成する。
子供、親、教師などすべてのネットリタラシーを向上させる必要がある。特に、親が勉強すべきだ。子供より能力が劣っていることを当然視するのは問題だ。
4 子供の変化を観察する。
子供の変化、SOSを察知することが肝要だ。
5 子供をたくましく育てる。
「生きる力」をつけさせるという育て方を重視したい。
2013年08月23日
全柔連の出直し的改革に期待~要となる近石康宏専務理事の活躍に期待~
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大阪府警察本部長を務めた近石康宏が専務理事として、新会長に就任した宗岡正二新日鉄住金会長を支えることになった。副会長は山下泰裕氏で次期会長と目されている。
宗岡氏と近石氏は、共に東大柔道部OBで先輩後輩の中。柔道界の再構築に大鉈を振るってもらいたい。すがすがしい透明性と一切の暴力の根絶は、柔道の根底にあるものと信じている。端的に言えば、柔道の鍛錬を通じた人間のいき方・あり方の追求ということを大事にしていただきたい。
特に、警察出身の近石氏には、警察柔道の活性化という面でも、配意いただくことを期待したい。
米NSAが、違法に米国内に住む一般人のメールを収集していたことが米政府公文書で判明した(21日)。米政府当局者は、海外のテロリストらの通信情報を集める際に、技術上の理由から、国内の一般人の電子メールの内容も混じって収集されていたとしている。
2013年08月08日
白にする捜査の徹底した強調を~引く勇気~
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現職の警察官諸君に改めて強調したいことがある。それは、逮捕権の行使に伴う畏れを忘れてはならないということだ。
警察を退官した際の、ホット肩の荷が下りた開放感が今でも忘れられない。警察官の責務は職に就いているだけで重いことを実感させられた。
大阪北堺警察署での、他人名義のガードでガソリンを給油したとして窃盗容疑誤認逮捕(85日間拘束後起訴取り消し釈放)した事案が報道されている(起訴取り消し、公訴棄却)。「犯人と決め付け取り調べられた」「若い刑事に何度も呼び捨てにされ、屈辱的だった」との弁護士を通じた被害男性(42)の話。「あなたの汚れた手で、子供の頭をなでられるのですか」などと言っての供述を迫られたとも。
警察官OBとしては、こうした報道を読むことも辛い。
しかし、現役の皆さんにはこうした失敗事例に真正面から向かい合ってもらいたい。そして、一つの失敗の陰に多くの類似の事例があるかも知れないことへの畏れの感覚を抱いてもらいたい。
特に、捜査幹部には、白にする捜査の強調を願いたい。また、「引く勇気」の大切さも忘れてはならない。特に、メンツもあって、前のめりになりがちな部下の熱を冷まし、振り返る冷静さを持ち続けてもらいたい。一端逮捕してしまった容疑者に関すて白にする捜査は勇気がいる。しかし、それができてこそ真の捜査幹部ということだ。
2013年08月06日
深刻な大学生の学力低下~職業訓練専門学校の充実を図れ~
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大学生の学力低下は、いまさら、話題にもならないくらい周知の事実になっているということか。大学から改革の試みの低いのは、もはや、大学サイドに若者の学習意欲を掻き立てる魅力も工夫もないということなのだろうか。
就職に有利な専門職種の時代の要請に基づく教育に特化した専門学校がでてきていいのではないか。転職を図る人々の要請にも応える専門学校は変化の激しい時代の要請にかなうこと請け合いだと思うのだが。
既存の大学の多くは学生が定員割れすることで、早晩、つぶれていくだろう。名だけの大学がつぶれていくことは結構なことだ。
2013年08月05日
青少年への影響を優先すべきスポーツ界での責任の取り方~残念な保身優先の印象~
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全柔連・上村会長の身の処し方のまずさは残念だった。公益財団法人として監督する内閣府の体勢刷新勧告を受けての渋々辞任となった。
いろいろ言い分もあろうが、青少年への影響を優先して判断してもらいたかったものだ。スポーツの正義感に満ちたイメージと大人のごたごたした競技団体のふがいないイメージのギャップが残念だ。
上場企業なら経営危機にも直結しかねないことから、真剣な対応がなされるようになった。その点、スポーツ界では、のんびりしたもので、つまらない出身大学による派閥の思惑などが優先されがちなのだろうか。そう言われるだけでマイナスだ。
2013年08月04日
令状を取らない車のGPS取り付け~捜査手段として裁量権の範囲内だ~
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兵庫県警でガーナビ窃盗事件捜査対象者の車に、裁判所の令状を事前に取らずにGPSの端末を取り付け、行動確認の為の尾行を行っていた。
捜査として法違反がなければ警察として当然に許される捜査手法と言える。法違反というのは、住居侵入、窃盗など。容疑者のプライバシー侵害という主張に関しては、国民としての受忍義務の範囲となる。
2013年08月02日
舌っ足らずな麻生財務大臣のお粗末さ~大騒ぎする報道も同様にお粗末だが~
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「護憲、護憲」と言うだけでは、憲法を変えないでナチス独裁政権が誕生したことだってあるという「ナチス時代の(誤りを)学べ」という趣旨での発言を、「ナチスの手口を学んではどうか」といったものだから、大騒ぎになった。
ナチスを引き合いにするのはそれだけで危険性が高い。そうした前提で慎重に発言しなければならない。
麻生大臣もお粗末だが「誤解」を拡散させたマスコミもお粗末と言うことでは似たようなもの。文脈からは誤解に値しないではないか。何でも書いてしまえば、書いた方が得だという風潮ということか。騒ぎのレベルの低さを嘆きたい。
2013年07月31日
夏山での低体温症への警鐘
人気ブログランキングへ 中央アルプスでの韓国人登山者20人の遭難事故(7月30日)は、安易な夏山登山への警鐘としなければならない。 夏山でも、悪天候時に低体温症になって死亡することもある。雨や風を防ぐ万全の備えが欠かせない。特に防水性の高い雨具は欠かせない(吹きさらしの尾根などでは、濡れないだけでなく、風を通さないため低体温症を防ぐ効果が大きい)。今回の韓国人登山者は同行ガイドを伴っていなかった。天候の変化は予測が難しく、現地にあわせての的確な判断が求められる高山への登山では慣れたガイドを着けることが望ましい。 2009年7月、北海道・トムラウシ山で遭難した8人の死因も低体温症による凍死だった。低体温症は体内温度が低下、全身の機能が低下しておきる。錯乱状態になることもあり。28度以下になると死亡することもある。