国際情報分析

2014年02月11日

欧州、金融危機は収束が見えてきたが本格回復はまだ~5月の欧州議会選挙で反移民政党躍進の懸念も~

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  スペイン旅行を終えた印象から・・・。

  欧州初の金融危機の危険性はかなり緩和している。スペインでもほっとした空気というところか。

  しかし、5月の欧州議会選挙では各国で高失業率から反移民を主張する政党の躍進が懸念されるなど、内向きでゆとりのない空気に満ちているようだ。

  新興国の失速リスクは高まっており、全体として先行き行きへの不安感が強い。総じて、なお不透明という感じだ。

  スペインの治安の悪さは聞きしに勝るものだった。観光地では、スリにくれぐれもご注意を。







             


 


 


 



kikitaiou at 05:31|PermalinkComments(0)

2013年09月12日

中国は”口封じ”の愚を悟るべきだ

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     中国では、当局によって、自分たちに都合の悪い民衆の声は徹底的に封じる・・・という政策が、あらゆる場面で日常的に行われている。これが中国の常識ということになっている。
  ネットは、絶えず監視され、都合の悪い情報は即座に削除される。人権運動家などは拘束され、陳情しようとする不都合な者は排除される。党機関紙など官製メディア以外のニュース配信は禁止。報道してはならないことや内容は常に指示・規制される。
  党の指導的立場が重んじられるあまり、憲法も法律も従属的な存在でしかない。
  現在、中国で憲法を巡る意見の対立が注目されている。人民日報は8月5日から3日間連続で「憲政批判」の論評を掲載、憲法を基本とした政治という考え方を否定しようと躍起になっている。曰く、党の指導的立場を否定してはならないと。
  国民の考え方をすべて党の考え方だけにすなければならない・・・という考えは、率直に言って無理だ。人間は様々な考え方をするものであって、誰かに考えることを委ねることは人間でなくなると言ってもいいことではないか。明らかな愚民政策だ。


kikitaiou at 11:59|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

中国公務員への贈賄容疑での逮捕

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      9月11日、フタバ産業元専務が愛知県警に中国現地政府幹部に賄賂を渡した容疑(外国公務員への贈賄禁止規定違反)で逮捕された。
  我が国経済界の倫理への信頼性を高めるためにも、この種事件には積極的に臨んでもらいたい。


kikitaiou at 11:55|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2013年09月11日

ASEAN投資の薦め~定着するチャイナプラスワン

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  ジェトロによると、1~7月の我が国の海外投資は、ASEANは113億ドル、中国の約2倍に達した。日本車(新車)の2012年販売は、ASEANが約273万台で、中国とほぼ同数。
  ASEANの人口は約6億、中国13億のほぼ半分。中国市場の重要性は変わらないが、中国の政治的リスクを避けたいとの意識が定着した。かつ、2010年からASEANは中国との間でFTAを本格発動させている。中国の政治的リスクを避けつつ、中国市場のアクセスをも狙えるのがASEANの魅力だ。
  ASEANのGDP成長率も5%を超え、消費市場としての魅力も増している。なによりも対日好感度の高さが買いだ。


kikitaiou at 10:58|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

朱建栄東洋学園大教授は情報漏えい容疑

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     7月下旬から上海で消息を絶っていた、東洋学園大朱建栄教授は、上海市内で拘束され浙江省の施設で、中国当局から取り調べを受けていることが明らかになった。中国の政治・軍事に関する機密情報を日本政府機関に提供した疑いでの取り調べられている。また、出版物に未発表の情報が含まれている経緯も調べられているという。
  日本にいる中国人学者らに、日本当局との関係を深めることに警告する意味もあるようだ。一党独裁とは、当局にとって気に染まない人物は拘束されるということだということを再認識させた。
  本件に関し、在日中国人社会は、重苦しい状態で固く口を閉ざしている。うかつに中国に行けないという恐れを口にする人もいる。
  かつて、中国社会科学学院日本研究所の金キ徳副所長が同研究所の実施した分析結果情報を日本側に提供し、懲役14年の刑を受けている(2009年)。


kikitaiou at 10:52|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2013年09月07日

エジプト暫定政府、イスラム同胞団のNGO資格取り消し

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     エジプト暫定政府は、9月6日、失脚したモルシー前大統領の出身団体であるイスラム同胞団のNGOとしての資格を取消、解散させることを決定した。近く同同胞団の非合法化に踏み切る可能性が高い。
  9月5日、カイロでイブラヒム内相の車列を狙った暗殺未遂事件が発生(内相は無事)、暫定政府は同胞団を「テロ集団」とする見方が強まっている。
  暫定政府は、すでに、バディー団長以下団員約2千人を逮捕済みで、組織の弱体化が著しい。非合法化されれば、一層追い込まれることになる団員の反発が強まり、過激行動に走ることが懸念される。エジプト情勢の早期安定化は一層困難になった

kikitaiou at 17:42|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

米英、秘密裏に暗号解読ソフト潜り込ませていた嫌疑濃厚

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     英紙ガーディアン(9月5日、電子版)の、スノーデン米元CIA職員からの提供された内部文書内容を報じている記事に注目する必要がある。
  記事によると、米英両国の通信傍受機関が、インターネット企業の協力を得て、ネット上の通信に掛けられている暗号を解読できる仕組みを秘密裏に企業側のシステムに潜り込ませていたということだ。
  事実なら、傍受機関とインターネット企業の関係は、最初から、傍受機関のフリーハンド状態での解読を可能としていたということだ。両者の関係は完全な共犯ということになる。
  ネット通信の秘密の危うさに留意してかかるべきだ。

kikitaiou at 17:41|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2013年09月04日

中国で進行する権力闘争

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     習近平国家主席は薄キ来元重慶市書記に続いて新たな疑惑捜査に着手した。狙いは周永康前政治局乗務委員、蒋潔敏中央委員らだ。
     昨年、現習主席や当時の温家宝首相の家族のビジネスを巡る疑惑情報を米メディアに流したのは、薄、周、蒋サイドだったとの情報がある。
   
     権力を握った習近平指導部が党内指導部の反対勢力を一斉に排除したいとの意図が背景に感じられる。
   
      巨大利権を巡る汚職疑惑捜査がどこまで進められるか中国指導部の奥の院での権力闘争を垣間見る絶好の機会だ。

kikitaiou at 12:04|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2013年09月03日

何も決められない混迷の時代の到来

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       シリアを巡る状況は、「何も決められない国際社会」を誰の目にも明らかな形で思い知らせることになったようだ。
  米国の指導力の衰えは目を覆うばかりだ。もはや世界の警察官としての役割を担う意思も能力も持ち合わせていないことは明らかになった。さりとて、中国、ロシアなどに米国に変わる指導力を求めることは不可能だ。
  指導力を持ったほどの国は、どこにも存在しないという混迷の時代になったということだ。
  それぞれの国がそれぞれの安全保障を自らの力で確保していくことが求められる時代が到来した。

  シリア周辺のアラブ諸国は、サウジアラビアを中心にしたアサド・シリア反政府支持派の米軍介入期待国と、米国の介入に反対国とに割れ、国際社会はイラクを筆頭にロシア、中国という米国の介入を阻止したい国と米国介入を支持する国に割れている。
  当の米国をはじめそれぞれの国内世論の反戦機運は指導者の軍事力行使の決断を難しくしている。
  
  シリアではすでに国民の三分の一を上回る700万人以上が難民となっている。自らの運命を自らが選択できないような国民については、国際社会はただ傍観しているだけしかないという非常な時代が現実なのだ・・・ということを直視する必要がある。



kikitaiou at 09:02|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2013年09月02日

オバマ大統領の不決断で一層混迷化するシリア情勢

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    厳しい国内外の世論を前に方針を転換したオバマ大統領の不決断によってシリアでの内戦の一層の長期化は避けられないことになった。米国の自信の無さにロシア、イラン、中国はアサド政権への支援に確信を強めることとなった。
    シリア反政府諸勢力は米軍の攻撃を機にアサド政権への攻撃を強め、形勢の逆転を狙っていたが米国の逡巡で失望感を強めている。
    米国の限定的なミサイル、空爆での政府軍への打撃は限られ、政府軍と反政府軍の戦いはこれまで同様政府軍の優勢裡に推移する可能性が高い。その結果シリアの内戦は一層長期化、泥沼化することとなろう。


kikitaiou at 10:47|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2013年08月31日

シリアへのミサイル攻撃は避けられず~米国の信頼性確保の為

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  米のシリアへの限定的ミサイル攻撃は避けられない。英国の脱落は痛手だが、オバマ政権に攻撃に踏み切る以外の選択肢はないだろう。
  北朝鮮やイランに対する米国の圧力が失われることを意味する「攻撃見送り」をした場合、オバマ大統領の国際的安全保障での軽さが決定的となる。且つ、中近東での米国の影響力も決定的に消失する。
  さりとて、限定的ミサイル攻撃でアサド政権が崩壊することも考えられない。空爆までは避けられないだろう。反政府勢力への武器等の支援も必至。そうした結果、中近東での過激派の影響力が強まり、地域の不安定性が長期化する可能性が高い。
  日本時間1日午前3時、オバマ大統領はシリアに対する短期限定的なミサイル攻撃を表明した。議会の事前承認を前提とするとしたことから、攻撃開始は9日以降となる。
  シリアのイスラエルに対しての報復攻撃が考えられるが、そうなった場合、イスラエルがイラン核施設へ空爆するという過剰反応も懸念される。シリアへの攻撃は、中東戦争の引き金にもなりかねない。

kikitaiou at 10:37|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

シリア危機に対するアブダビの空気

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  シリアへのアメリカ主導の限定攻撃が迫っているとの動きが伝えられる中、アラブ首長国連邦・アブダビでの空気をお伝えしたい。アブダビ居住のシリア人社会はアサド政権への打撃になることを期待する人が多いが、アメリカ主導の攻撃がシリア情勢の抜本的な解決につながることはないとの懐疑的な見方が多い。アブダビはシリアから一定の距離があることもあって事態の推移を見守るという空気が強い。連日の37〜8度の熱気の中、街の中の状況には何の変化も見られない。テレビのニュースはシリア情勢の報道が大半を占めている。湾岸諸国は影響を受けることが避けられないだけに懸念を強めている。
    今回は、中近東情勢の現地視察予定があり、26日からアブダビに在している中でシリア情勢の緊迫化が伝えられた。情勢の変化に対応して報道機関や政府関係者が極めて忙しく走り回っているようだ。
  アブダビの「Khaleej  Times」によるとシリア電子軍攻撃に合い、28日水曜日の朝3:00(日本時間8:00)から閲覧出来なくなるというメディア攻撃を受けたとの事である。(UAE居住者のアリ・アハメド・サイード氏の発言による)
   アブダビ居住のシリア人社会はアサド政権の崩壊を期待している人も含めて軍事攻撃による抜本的な解決には程遠くシリア市民の犠牲が増すだけとの悲観的な空気が強い。しかし何らかの変化への期待する匿名での発言が多く報じられている。湾岸諸国への影響を懸念しつつ成り行きを注視しているという状況。アブダビ市内の空気は日常生活への変化は感じられない。現地テレビのニュースはシリア情勢関連の報道が大半で関心の強さを感じられる(日本時間29日22:00現在)


kikitaiou at 10:36|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2013年08月29日

多様な国家イメージ向上作戦を展開しよう

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 クールジャパンと呼ばれる漫画、ファッション、食など現代日本文化への関心が高まっている。我が国はこうした世界の我が国への関心の高まりを好機と捉えて活用することが有益だ。
    我が国への留学生を増やし卒業生への総合的な支援にも更に配意すべきだ。我が国への永住ビザ付与での優遇措置なども考えるべきだ。
   英国のブリティッシュ•カウンシルや中国の孔子学院に続きロシア政府もイメージ向上のため世界各地約50カ国でロシア語教育の専門機関を設ける方針を示した。語学と共にバレエや音楽などロシアの文化芸術を紹介するそうだ。
   我が国は多様な手段で国家イメージを向上させるためソフト面での競争に積極的に臨もうではないか。


kikitaiou at 05:33|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2013年08月28日

職務質問の技を磨け

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     NY市警は2004年から警察官が通行人などを呼び止め、不信な行動があった場合は武器などを所持していないか身体検査も行う「ストップ・アンド・フリスク」を実施して来た。ブルームバーグ市は「犯罪発生の減少に大きく貢献している」と主張。
    ニューヨーク州連邦裁判所は8月12日令状無しの身体検査として「十分な根拠がないまま、対象がマイノリティに片寄っており(8割が黒人・ヒスパニック対象)差別的」とし違憲と判決、外部弁護士による監督などを命じた。

kikitaiou at 05:29|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2013年08月27日

北朝鮮の金王国化準備

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 北朝鮮は6月、憲法より重視する「党の唯一思想体系確立の十大原則」から、「プロレタリア独裁政権」との文言を削除、「主体革命の業績」を強調する改正を行った(韓国・朝鮮日報8.12)。
  金日成、息子正日、孫正恩3代世襲を正当化。さらに将来に向けての金一家による国家統治を強調。事実上の金王国化を準備するという異常さを見せたものである。

kikitaiou at 05:48|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

北京市のデマ告発サイト

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  北京市インターネット情報弁公室はデマ打ち消しプラットホームと名付けられた告発受付サイトを開設した。虚偽情報を流したユーザーに対しネットでの書き込み禁止7日間などの処分が下される。ネットユーザーのデマ情報に対する識別能力を高めるなどユーザーを教育するためとしている。
    中国当局のネット情報に対する不信感の現れであり、社会不安から政府批判などが広がることに神経を尖らせている。何れにせよ法的な根拠が不透明で当局の一方的な統制強化手段となることは明らか。

kikitaiou at 05:12|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

政治家の不存在~話し合いによる妥協しか途は無い~

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   エジプトは当面混迷が続くことは避けられない状況となった。
   民主的な政治には成熟したリーダーの存在が欠かせない。粘り強い対話による交渉により最終的には妥協することで流血と混乱を避けるリーダーが政権と同胞団双方に存在しなかったことがエジプト混迷の根元的原因だ。
   同胞団は支持者を煽り路上に駆り出すだけ、政権側は脅しを繰り返すだけだった。
   エジプトの安定には穏健なイスラム同胞団支持者の存在が不可欠だ。国際テロリストに結びついた反政府活動では民生の向上と安定は得られない。
    極めて難しくなったが政府と同胞団双方の可能な限り早期の冷静な妥協をもたらす指導者の出現を期待したい。

kikitaiou at 05:01|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2013年08月26日

CIA元職員露亡命のその後

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CIA元職員スノーデン容疑者の事案は、ロシア一時亡命で一段落した感もあるが、継続的に視野に入れておくべきいくつかの問題点がある。
  
 本件で、改めて明らかになったのは、テロ対策という社会の安全防衛と個人情報の保護という本質的な調整の問題だ。これは、本質的でなかなか深刻な問題だ。論議の行方とは別に、情報当局による、情報収集には歯止めをかけることは容易ではない、おそらく不可能だ・・・という冷めた認識が肝要だ。
 
 ロシアのプーチン大統領と米国のオバマ大統領の相互の不信感は、当面修復不可能なまでの深刻な状態になっている。9月上旬に予定されていた米ロ首脳会談中止でプーチンのオバマ不信感は深刻化した。当面、米ロの協調は期待薄だ。シリア情勢、イラン情勢、武器管理などでの両国の対立は改善しないだろう。

 米英情報機関の一心同体ぶりが改めて確認できた。18日、英国ヒースロー空港で、スノーデン容疑者から得た情報でスクープ記事を書いた英ガーディアン紙グリーンワルド記者の同居男性(ブラジル人)を、英当局は9時間にわたり拘束した。根拠はテロ対策法。英当局のジャーナリストに対する強権発動という手荒い対応は、批判を浴びっざるを得ない。情報機関としては、最も避けるべきことではないだろうか。

 情報活動について、ことさら、むき出しの強権的な姿でをさらして議論されることはいかがなものだろうか。米英の情報活動での一心同体さとともに、スノーデン関連での焦る姿が多くの人々の脳裏に刻まれた。




kikitaiou at 11:20|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

薄裁判の影響

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     予想外に長丁場となった薄被告と検察官による、中国国民注視の対決は、中国共産党の一党独裁体制への少なからざる影響を及ぼすことになるだろう。
  先ずは、薄氏に代表される党政治局員クラスの最高幹部の贅沢三昧の生活ぶり。フランスには約4千平方メートルのプール付き別荘、米国留学中の息子の同級生40人を旅費・食事つきで北京観光に招待、息子が業者からアフリカ旅行に招待され、海外旅行から100万円の電動二輪車・・・などなど。贅沢三昧の生活を見せつけられた中国人は改めて、党最高幹部の実態を垣間見たのだった。
  息子をフランスの中学校に留学させたのは、夫の浮気発覚に起こった妻の仕返しだった。裁判の行われた斉南市のタクシー運転手は「豪華な夫婦喧嘩だ」と驚いていた(産経8・26)。
  部下との異常な関係。薄被告の長年の腹心・元重慶市副市長王立軍受刑者(懲役15年)は、「立って死ねと言われたら、ひざまずいて死ねない」と言って忠誠を誓った。重慶市公安局長時代、薄被告に「毎日家に顔を出せ」と言われ、毎日少なくとも1回は薄被告の家を訪づれていた。中国人記者はまるで「重慶党委員会はマフィアの世界」との感想を語った(産経8・26)。
  
  要は、薄被告だけの例外ということで済ませることができるのか?ということだ。誰もそうは受け取らない。みんなやっていることは中国では常識というレベルなのだ。今回の裁判は、特権官僚の実態を全国民レベルで再確認したのだった。





kikitaiou at 08:58|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

世界の穀物生産に注目

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米農務省の8月需給予測によると13年度3大穀物トウモロコシ、大豆、小麦の生産量は揃って最高を更新するな
ど世界の穀物生産量は前年比8パーセント増と最高になる。今年は幸い穀物の値段は安定的に推移するものと思われる。
    中国インドでの消費量は急増しておりアフリカ諸国など発展途上国での消費も急増することが避けられないことから、将来的には世界の穀物需給の逼迫は避けられない。本年度の穀物需給に安心せず我が国の穀物確保についての慎重な戦略を立てることが欠かせない。

kikitaiou at 05:06|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2013年08月25日

シリア政府軍へ米軍ミサイル攻撃か

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      シリアでアサド政権側が化学兵器を使用したと米国などの情報機関が暫定的に確認した(23日までに)。
  「国境なき医師団(MSF)」は、21日、シリアダマスカスの3つの病院で約3600人が神経ガスによる症状を示し、うち355人は死亡したと、ウエッブで明らかにした(24日)。
  米海軍は、23日までに、シリア沖地中海に展開するミサイル駆逐艦を3隻から4隻に増強した。ヘーゲル国防長官は23日、オバマ大統領から軍事的な選択肢の検討を指示されたことを明かした。

  米国は、アサド政府軍化学兵器庫などを対象に巡航ミサイルによる攻撃を決断する可能性が高まっている。



kikitaiou at 12:37|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2013年08月24日

薄裁判の誤算

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収賄と横領、職権乱用の罪で起訴されている薄被告公判2日目の23日、同被告は初日同様強気の姿勢を崩さなかった。
  検察側は、同被告の妻、谷開来受刑者(殺人で執行猶予付き死刑確定)の録画により「(実業家から)賄賂として別荘を買ってもらったことを承知している」と、証言した。
薄被告は、妻の証言を強く否定。
  2日目も異例のネット中継で透明性がアピールされた。ポータルサイトには裁判への書き込みが可能だが、全て被告を批判するものだけ。支持するものはすべて削除されている。人民日報運営のサイト、人民網には、薄被告の法廷での主張を批判・反論するものが10本以上掲載されている。また、国内各社には同裁判の独自取材・報道を禁止する通達を出してもいる。
  当局は、裁判の透明性を印象付けると共に、薄被告の権力をかさに着た個人的な収賄という悪質汚職事件として早期に終わらせたいのだ。
  そもそも裁判自体の中立性を信用しない中国人が当局の思惑通りに洗脳されることはないだろう。格差拡大に対する不満が深刻化している中で、裁判によって印象付けられた特権指導層の強欲さは一人被告の例外的な事例とすることは不可能だ。当局の、綱紀粛正や経済運営に対する国民の眼は厳しくなり、政権運営は一層難しいものになることは避けられない。 




kikitaiou at 08:30|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2013年08月23日

ブログ実況する異例の薄キ来被告公判~習指導部の力量が問われている~

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  22日開始された薄被告の公判は異例の扱いとなっている。収賄を全面的に否認する被告の態度の大きさから開始された。公判での裁判の激しい攻防が中国版ミニブログ「微博」で発信されるという「政治ショー」になっている。
  33年前の江青毛沢東夫人らを裁いた四人組裁判をテレビ中継して以来の現在進行形の裁判中継。海外メディアが強い関心を示している。当局の透明性を誇示したいということは、とりあえず成功か。
  当局の真の狙いは、薄被告の個人的な腐敗振りを国民に焼き付けること。改革派と保守派などという
政治次元での抗争での敗者というイメージを払拭することにある。
  薄被告への厳罰を主張する改革派と、穏便に処理したい保守派の間に揺れる習近平指導部の思惑(個人的な腐敗官僚とのレッテル貼りで、温情溢れる穏便な処罰)通りに運べるかどうか?





kikitaiou at 17:06|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

スノーデン元CIA職員の余波~当局と報道との鞘当~

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   スノーデンからファイルを提供されたスクープの英ガーディアン紙記者(グレン・グリンワルド)が、当局の圧力に抗するデモンストレーションとしてか、コンピューターのハードディスクを自ら破壊した。英国警察と電子情報傍受機関(GCHQ)は、テロ対策法を根拠に記者のパートナー(ブラジル人男性28歳)を、ヒースロー空港で9時間にわたり拘束、持っていたパソコン・ファイルを押収した。情報引渡しを拒否しての所有者本人によるコンピュータープ破壊という選択となった。
  テロ対策法を報道関係者周辺にまで適用したことに、識者から「行き過ぎ」との批判が出ている。米大統領報道官は、英政府単独での判断であるとコメントした(20日)。
  報道サイドは、情報機関による個人情報の扱われ方に焦点を当てている。情報技術の進歩によりどこまで個人情報が当局の手に入る状態なのか。テロとの戦いという安全保障上の要請と個人情報の保護との調和のあり方が問われている。スノーデン元職員の行為は、こうした現代の問題の所在を明らかにした。
  米NSCと英GCHQは、流出した情報の報道による情報活動への制約となる各種の影響に極度に神経質になっている。

  米NSAが、違法に米国内に住む一般人のメールを収集していたことが米政府公文書で判明した(21日)。米政府当局者は、海外のテロリストらの通信情報を集める際に、技術上の理由から、国内の一般人の電子メールの内容も混じって収集されていたとしている。
  

 




kikitaiou at 17:05|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2013年08月22日

米刑務所での電話代金引下げ

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米連邦通信委員会(FCC)は、受刑者の刑務所内から家族などへの通話料金を今秋から引き下げる方針を決定した。家族などへの通話が更生に有効だとの判断からだ。
  米国では受刑者が刑務所から外部へ電話する場合、15分程度で千数百円程度というのが普通なのだそうだ。高額の通話料の一部を事件被害者家族などへの補償金に充てている。各州の財政状況が逼迫する中で、施設維持費へも流用されているという。
  治安の悪い米国の刑務所維持費を巡る議論は、苦悩する米国の現実ということだ。我国の将来を暗示しているものでないことを祈りたい。
  

  



kikitaiou at 09:14|PermalinkComments(0)TrackBack(0)
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